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できるかなクアトロできるかなクアトロ
西原理恵子
扶桑社刊
発売日 2007-04-25
価格:¥1,000(税込)
オススメ度:★★★★★



相変わらずの暴走ぶり
 もともとは一見不可能な企画を実際にやってしまう「できるかな」でしたが、最近は外国のルポルタージュになっています。さらに本書の半分近くは「できるかな」ではなくその他の西原漫画です。相変わらずの暴走振りで、面白いからいいのですが。
 図らずも近年逝去した関係者に関する漫画が載っており、妙にしんみりとした気持ちになります。作家の藤原伊織さん、元夫の鴨志田穣さん、漫画青木雄二さん。どんな人間でも受け入れてしまう西原理恵子さんの人の良さが、絵の端々から垣間見えます。

劣等生代表的な
なんども紹介してきた西原理恵子先生の新作、「できるかなクアトロ」を買ってきました。

相変わらず西原パワー全開のコミックで、1冊1000円と若干値は張りますが、細かく書き込まれた毒舌系イラストと、ちょっとした間に挟まれるできの悪い自分を理解してもらえない周囲への寂しさを表現した短編など、絶妙の間をとった間違いなくおすすめの1冊です。

すっかりタイトルの「できるかな」とはかけ離れた内容にはなってきていますが・・・(^^;

とにかくかいてみる!
ご存知、西原理恵子さんの「できるかな」シリーズ第4弾です。
今回もインドヒジュラのお祭りに参加したり、モンゴル恐竜の化石発掘に挑戦したりとパワフルで盛りだくさんな内容になってます。
今回はそのなかでも「パチクロ」が秀逸。美術予備校時代からの修行時代(?)を自伝的に描いたものですが、「かけなくたって、とにかくかいてみる。」ってのは、わかっていてもナカナカできないですよねぇ。
それをずっとやってきたスゴ味みたいなモンがサイバラさんにはあるような気がします。だからこそ、サイバラさんの周りには同じような「スゴ味」のある、道を究めた人たちがたくさん集まってくるんでしょうか?
(道にもまぁ、イロイロあるでしょうが、、、)
人生の訓示も読み取れる名著です。

サイバラ姉さん、このまま突っ走ってください!
サイバラ姉さんが、またまた全力疾走しています。
できるかなシリーズ元来の体の張り具合に高須マネーがごっちょり注入されているのも見物ですが、お子様向け雑誌で、こんなに毒々しいシロモノが掲載されたのは、空前絶後ではなかろうか?という問題作にも驚かされました。
次はどうなっちゃうんだろうか、と少し心配にもなりますが、こちらの芸風が本業だと思われますので、「しんみりほのぼの」系に逃げることの無い、刺激的な次回作にも期待します。
そういや、鴨志田穣さんと出会ったのも、このシリーズでしたっけ?
勝っちゃんは、すっかり文化人になっちゃいましたねぇ。
案外、時の流れるのは速いもんですね。

笑ったり泣いたりの一冊
読み終えて、サイバラさんらしい一冊だなぁ、というのが率直なところです。
相変わらず攻撃的な個所はとことん攻撃的な一方、叙情的な個所はますますしんみりとさせられます(特にスモーキーマウンテンの女の子を描いたワンカットなど)。
パチクロ」は雑誌掲載時から余りに時間が経っていなかったので、収録されていてびっくりでしたが、この本の中の清涼剤になっています。
また、地図が得意で空気が読めない男子として、「人生一年生」の第三話には非常に同意。痛いところついてくれます。
あと、最後の付録は思わず爆笑してしまいました。
西原さんのベターハーフ、鴨志田穣氏の逝去があったため、暫く寡作になると思われます。次回作は少し気長に待つこととしましょう。

この際立つ暑さ
収載されている中では、”パチクロ”が今までとちがってひじょうに良かったです。
これまで予備校時代のエピソードって少なかったかな、と思います。
はるかに上手な人たちの絵から、風が吹いてくる、という感覚がとても新鮮で、しかも、当時の心証を的確に表現している感じです。
できるかなヒジュラ編化石発掘編の辺りは相変わらずパワフル。
はずれなしの1冊です。

はちゃめちゃさとせつなさを織り交ぜる西原流
今回も8割がたがとんでもないできるかなとそれに対してあらんばかりの罵倒といいたい放題と滅茶苦茶な絵で出来ています。
普通にマンガとして評価しても内容として評価しても変!なのです。
そんな本なのに、1ページ目でいきなりしんみりしてしまったのはなぜでしょう?
そして、美術大学時代前後のことを書いた「パチクロ」がなんか切ないのはなぜでしょう?
たぶん所詮凡人でしかない自分たちでは怖くて見られないものや近づきがたい人々を西原さんが代わりに見て怒って本質を見て、そして何が本当は必要なのかを教えてくれている。そんな気がするわけです。
これに限らずですが、このシリーズは何度も読み返す価値があると思います。

表紙の色は中身を表す…
前半はやっと濃ゆ~いサイバラが読めます。…この人は全世界の二丁目を探して歴史に残そうとしているのか?漫画もいいけど挿入写真も笑えます。そしてファン垂涎?の高須旅
後半の小学生向けのものが少しガソリン切れで-☆。…まあ、いつものことですけどね。

相変わらずのサイバラ節炸裂
ヒジュラはTVでみてて絶対雑誌になったらこんなおとなしいレポートじゃないんだと思ってたら案の定。
鴨ちゃんショックはファンを襲ってますが、サイバラの作品は相変わらずサイバラで、笑い泣き五感に響きます。


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