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どうころんでも社会科どうころんでも社会科
西原 理恵子 /清水 義範
講談社 刊
発売日 2002-08




我々の生活はどこかで社会科と関係しているのだ
この本で清水義範がいいたかったのは、社会科とは学校で学んだようなつまらない暗記モノではなく、我々の生活は歴史や地理などの社会科とどこかで関係しているのだということだろう。それをもって、「どうころんでも社会科」というタイトルをつけている。
例えば、この本を読めば、
三重県愛知県と隣接しているのに関西弁を話すわけ
富山沖縄で本来北海道産昆布の消費量が多いわけ
富山の薬売りが誕生したわけ
・日本人が清貧構造改革が好きな伝統
福岡都市開発ビルが派手なわけ
世田谷区杉並区の気風が違うわけ
などなどが分かります。
学校の社会科に対し、嫌な印象をもっている人は、この本を読んで少しは救われる部分もあるであるでしょう。でも、社会科って幅広いので、ばらばらな話をまとめただけの感じもします。やっぱり、学校で教えるときは、そうおもしろおかしくもならない事情があるのだ。

理科のほうが面白かったかも
愛知県に思いいれたっぷりの清水義範らしく、知多半島分析からはじまり、江戸時代経済など、多岐にわたり広く「社会科」を大人向けとして論じている。だが、これといってまとまりはないうえ、西原理恵子漫画が文章の内容とはまったく関連性がなく浮いていた。
(西原が、対談を始めた清水に妬いたのか?)
最初の理科シリーズのほうがやっぱり面白かったかな。

物事の意外な結びつきに感動
北海道でしか採れない昆布が、沖縄・富山が有数の消費地であること。
富山の薬売り・薩摩藩の密貿易、一見何の関係もないこれらの事柄が密接に結びついているという説明には大変驚いた。
私は理科系人間だが、社会ってこんなに面白いのかと感動した。
最初は社会が苦手の娘(他の教科も苦手だけど・・・)に買ったが、面白くて通勤電車の中で全部読んでしまった。大人にもお勧めの本だ。
西原の挿絵は絵が汚くて見づらいけど、ツッコミが関西風でオモロイ。
(ただし、「昆布ロード」以外は期待しない方がいい)

社会科と理科と人の営みは隣り合わせ
社会科はお勉強ではない、と私は小学生の頃思っていました。「だって、今生きているあたちをとりまくことだもん」生意気な娘です。われながらタイムスリップして、そのころの「あたち」が知らないことをバンバン質問して泣かせてやろうかと思います。
でもたしかにこの世は「どうころんでも社会科」なのです。みんな気に留めないだけで。
「知多半島はそんなに田舎か?」たぶん小学校で地元の子達は田舎かどうか学んでいるに違いないです。
私が小学校のとき、埼玉県の歴史で、最近は時代劇に出ない松平伊豆守がかんがいして田んぼをうんとこさつくったりしたことを勉強しました。でも、勉強はそれだけ。現代につながるその影響とかは先生は話してくれませんでした。
ちなみに知多半島については、「???舎ではない」が清水の出した答えです。サイバラはばっちりつっこみます。「司X遼XX路線をねらっているな!」笑えます。
シルクロードと同じくらいロマンに満ちた「幻の昆布ロード」、当たり前田のクラッカー(?)「選挙権ありますか」、富士山の歴史をたどると完全に理科。
清水は「富士山と月見草」でこう書いています。「社会科と理科は隣りあっている」産業革命だって、鮭の産卵する川だって、理科なしには説明できないのです。
小学校で「総合学習の時間」というのがあるらしいですね(私のころは無かったから)。「すべての学問や事象は互いに連動し、影響を与え合っている」ことを、先生がこの本を読んで教材研究に活かしたら面白いだろうなあ、と思います。
でもお奨め対象は先生オンリーではありませんよ。これを読んでいるあなたです!


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