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営業ものがたり営業ものがたり
西原理恵子
小学館 刊
発売日 2005-10-26




ま、こっちの西原理恵子がいいな、私としては(大阪バンザイ!)
 本書所収の「営業ものがたり」各編、これはナニですかね、『上京ものがたり』『女の子ものがたり』に対するお浄めみたいなものですかね。「ヤッダー、これマンガなのよ、マンガ…」って。宝塚なんかでも、フィナーレでは劇中で死んだはずの人まで舞台に出そろって、歌ったりするじゃないですか。作家とか役者って、お浄めでバランスとらないと虚構世界に取り込まれてコワイことになるんだと思う。神様のもとに走ったり。
ただ、先の両『ものがたり』完結後じゃなく、並行して描かれたらしいから、西原理恵子さんはつまり、とても自己コントロールの上手な方なんでしょうね。泥水飲んできただけあるワ(自己申告を信じるなら、だけど)。
いろんな要素がゴッタ煮で、1冊の本としては「いかがなものか」とも思うけど、私はこっちの西原理恵子さんの方が好きです。場も凍りつくようなスレスレの笑い、笑いきれないネタ満載で楽しい。しかし担当の八巻クンには悪いけど、『毎日かあさん』シリーズの方が面白いゼ。
あと、「うつくしいのはら」、確かにウマイ。これだけピリッとまとめてくれたら、そりゃ「浦沢直樹ってのは漫画と一緒で話がながいんだよ」(p46)ってホントのこと言っても許される。浦沢直樹は悔しいだろうけどな…ま、銀座でシャンパンぽんぽんしたんだから、いいじゃない。

収録されている「うつくしいのはら」だけ読むために手にするのでもかまわない
 西原理恵子の著作を「上京ものがたり」「女の子ものがたり」と読んできて、胸の奥底を鷲づかみにされグイグイ振り回される思いを味わった私にとって、「西原理恵子」「○○ものがたり」という共通単語を持つ本書を素通りするわけにはいきませんでした。
換言するなら、本書の頁を実際に繰る直前まで私は、「西原理恵子の一連の○○ものがたりシリーズの一冊だろう」程度の知識と予測しか持ち合わせていなかったのです。
本書の中に分け入ってみると、最初のうちは「オヤ?」という訝しい気持ちが先行しました。「営業」というのはどうやら西原理恵子の著作をもっとヒットさせるための、まさに自身の営業活動を面白おかしく描いたマンガなのです。
私は西原理恵子のマンガにはそこそこ慣れ親しんでいるので、この営業活動を描く露悪的・偽悪的な筆致には西原理恵子らしさが出ているなぁ、という思いで安心して眺めていられますが、西原理恵子をあまり知らない読者には目がまわる思いを与えるかもしれません。
さて、帯には「サイバラ、生涯の最高傑作、「うつくしいのはら」収録!!」とあります。実は私はこの帯に全く注意を払っていませんでした。ですから上に書いたような、露悪的・偽悪的な自身の営業活動の描写が続いたかと思うと、突如としてこの「うつくしいのはら」が登場するととても驚かされます。
わずか12頁の短編で、浦沢直樹の「PLUTO」に寄せた作品と但し書きがあります。ですから私は西原理恵子のこの作品には、「PLUTO」が拠って立つ手塚マンガの思想があるように思えてなりません。あの大戦によって大きく傷つけられた手塚は繰り返し反戦の思いを幻想的なSFで描き続けたものですが、西原理恵子は同じ幻想的な作風でこの「うつくしいのはら」の中に同じ思いを確かにこめていると感じます。
そして確かにこの作品は多くの読者の胸を突くはずです。この作品を手にするためだけにも本書は「買い」といえるでしょう。



西原の前に西原無く、西原の後に西原なし
何をねらってこの中に、、というレビューの方がいらっしゃいましたが、「うつくしいのはら」確かにいきなり唐突です。その前後は「できるかな」でも「とりあたま紀行」でもなんに入っていてもいいようないつもの西原理恵子ものなのですが、その中にこの作品をいきなりいれてしまうところが、、
うつくしいのはら」を前面に出したような作りだとそういうのを読みたい人が買ってストレートに読むわけですが、(たとえば、はれたひはがっこうをやすんで、のように)
こういうつくりだと、いきなりやられた、という気になり余計印象が強いです。
短編ということを忘れる深さ、美しさ、悲しさで、まさに他にだれもかけない作品だと思いました。
他の「~ものがたり」2作がちゃんと長編としても読めるのに対して全然違うのは間違いありませんが、これを3部作、と呼んで(出版社の狙いはあるにしても)
つっこみをあえて呼ぶようなことをするところがまた西原理恵子さん、上手いよな、と思います。自分のバランスを知っていらっしゃいますね。
それ以外では、ぼくんちの番外編ももちろんよかったですが、それはまあ、勝手知ったる心地よさ、のようなよさでした。
なにげにおもしろかったのが大阪ファンと西原理恵子さんの関係でした。やはり星、へらせないです。

なぜこの人間の世はこんなになって・・・
10年以上にわたる西原理恵子ファンの私は、いつも彼女の生き方がものすごいと感じています。「はれた日は学校を休んで」「ゆんぼくん」笑いながら泣きます。そして「うつくしいのはら」・・・止めをさされました。今でも世界中で泣いている人々、明日を考えられずに生きている人々。別に理想主義者でもないけれど、普段の生活からふっと離れてみると、この作品が私の周りに広がります。そして、草むらの中に仰向けになった自分が「もうくるしくないや。いまは空だけがみえるから。」と言っているのに気がつきます。そして、それでも一つの命などどうでも良いように世界は動いています。私がいなくても・・・でも生きていれば良い事があるよ。西原かあさんの声が聞こえます。ありがとう。

サイバラだって惑う40
独自の境地を開いてあの(どの?)分野では第一人者、後進もいないという無二の存在。
熱狂的な美容整形外科などの金持ちのファンも多い。
まさに勝ち組じゃないの! 
その彼女が!自分の本の売れ行きを心配したり、このままじゃお先真っ暗だからと求人折り込み広告を熟読したりしているなんて!
まあその辺がびっくりしたです。
私だけじゃないのねー お友達よぉー と。
そういうのうまいよね。
上にいっても上じゃないっていうのが。
(でも作中のお友達をみるととても一緒の宴会は無理です。やっぱりお友達やめた)
あと、並み居る有名誌からの連載の誘いを断るあたりが、サイバラって自分をわかっているよなぁ~ と、アッパレアッパレ。
ほんとにお金がほしいんだったら、そういうトップをいってる雑誌で、編集の言いなりになりながら(みんながそうってわけじゃないですよ。ただサイバラがそのままあの雑誌にのるのは無理だろうと)ヒット狙っていけば画力はなくても叙情作家とかになって結構いけるとおもうし、自分でもわかってると思う。
でも、この「営業ものがたり」みたいな作品がかけないと自分じゃないとわかっている。そこがすごい。
浦沢直樹が連載中の、鉄腕アトムリメイクプルートゥ」をうらやましがり(でも書きたいわけじゃないw)サンザンねたにしているところは以前、極道風シロウサギ「みっひー」をやっていたころのよう。
でもディック・ブルーナさんには無視されましたが、今回は同じ小学館というよしみか?なぜかサイバラ版プルート(ママ)が実現!
でもかけない!
ってことでうまれたのが「うつくしいのはら
ちょっとカモちゃん元ダンナ)テイストはいってますね。
そんな最高傑作って言うほどでわ。。=>とオビに物言ってみる
あと、あと1歩画力があれば、なー。。。
あとサイバラ作品で「あいしてる」はちょっと。。ソラマメもわからないし。
ぼくんちファンとしてはやっぱり、こういちくん少年時代の「朝日の当たる家」がいいナ~
彼女の画風にもあってるし、辛さと甘さの同居具合がすごくいいので1つ星下げたのは、やっぱ高すぎることと、詰め込み的に今単行本で出せる作品を手塚賞を受けたことが覚めやらぬうちにまとめあげてしまえというのが見え見えだからかな。全然3部作ちゃうでー


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