上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
Monster (18)Monster (18)
浦沢 直樹
小学館 刊
発売日 2002-02-28
価格:¥580(税込)
発送可能時期:通常24時間以内に発送
オススメ度:★★★★




完璧。
全18巻を徹夜で読了しました。
最初から最後まで読み手をグイグイと引き付ける作者の力量は、
まったくたいしたモノでした。イッキに読んだ後、改めて1巻時から読み返してみたのですが、
読んでいる途中は謎だった登場人物のセリフや行動が、
ちゃんと意味のある一本の線に繋がってくる。
ストーリーの首尾一貫性に驚かされました。
「完璧」と言っていい、完成度の極めて高い物語にただただ脱帽します。他の方も指摘されていますが、「Sophie's Choice」へのオマージュとも読める最終章、
おそらく作者は確信犯的にこういう結末にしたのでしょうね。
謎は謎として残したまま後の物語は読み手の想像に委ね、さっと幕を引く。
私的には、グッド・エンディングだったと思います。それにしても、「MONSTER」というマンガに関して心底スゴイと思ったのは、
ヨハンとニナの双子の謎を解くカギを「寓話」の中に閉じ込めた事です。
ヨハンとニナを取り巻く外側の要因に関しては「謎」は「謎」のままですが、
ヨハン(とニナ)の内的世界に関しては、作者は全てとは言わないまでも、
少なくともひとつの答(解釈)は寓話という形にして提示している。
この辺りは本当に良く練られていて、舌を巻きました。ストーリーを追うだけなら万人向けのミステリー漫画ですが、
本当に読み解こうとするなら、じっくりと腰を据えて取り組む必要がある。
・・・そういう意味で、MONSTERというマンガは、
実はとてつもなく読み手を選ぶ「マニアック」なマンガとも言えると思います。いずれにせよ、こういうマンガを描いてしまった浦沢氏(とスタッフ)こそ、
ホンモノの怪物だと思います(笑。

“ソフィーの選択”
 「Monster」最終巻。南ドイツの小村ルーエンハイムで道路を寸断してしまうほどの豪雨と洪水のさなか物語は展開します。篠つく雨は一向に勢いを弱めず、陰鬱さを増すばかり。本書を手にする私の耳には道路や屋根に激しく打ちつける大きな雨音が確かに響き続けました。 さて最終章で「手が離された」のはヨハンとニナのうちどちらなのか、それはこの最終章だけでは判断できません。しかし、この最終巻の途中(第7章の冒頭)でニナがこの場面を回顧する様子がカギとなります。 すると第8章でニナがヨハンを翻意させるためにこう語る言葉の意味が見えてきます。
 「あたしはあなたを許す。世界中にあたしたち二人だけになっても、あなたを許す。」
 ここでニナが指しているのは、ヨハンがこれまで多くの命を奪ってきたことを許すということではもちろんありません。ニナがヨハンを許せないと思う感情は、もっとずっと以前、プラハの<三匹のカエル>で「彼女が手を離したあの瞬間」に生まれていたのです。 いかんせん、浦沢直樹はこの謎解きの過程を必要以上にぼかしすぎたのではないかと思います。どちらの手が離されたのかを正確に把握できず、大きな戸惑いを感じている読者が少なからずいるはずです。浦沢直樹は謎を未解決のまま放り投げてしまったと誤解している読者も中にはいるのではないでしょうか。 手を離されたのがニナなのかヨハンなのか、そしてニナが何を許そうとしているのか、それをここで明確に書くのは残念ながら投稿規約に違反します。ですから私もこのようにぼかして書かざるをえないということをどうかご理解ください。 しかしこれだけはいえます。ヨハンはニナに許しを乞うために生きてきた。ニナが決して許してはくれないということを知りつつ。
 宿命を背負わされた幼い兄妹の人生を思うと、深い底なしの悲しみが胸に差し込みます。

映画のようでした。
浦沢氏の才能に感動です。漫画ってストーリー・構成・絵がうまく融合しないとどれか一つがよくても、物足りなくなると思うのですが、最終巻まで発売が待ち遠しく飽きないというのは、この漫画に魅力がある証拠ではないかと思います。まるで1つの映画を観ているように引き込まれていました。ただただ、ストーリー性は別にして個人的にこういう結末はもどかしいです。

発売されてから1年近く経ち・・・
あらためて読みかえしてみると、
やはり最終巻の役割はとても大きいし、
さらに途中抜けてもいいエピソードがない。
各巻にまき散らしてた全部の謎がココ最終巻に集約している。物語を最後の最後でたたみかける手法は、
映画「踊る大捜査線」とかとよく似ている。物語のキーワードである「恐怖」の正体とは?ラストシーンは賛否両論、極端にわかれる、と思う。
私は、「賛美」に1票。
理由は描かれていた「恐怖」が意外に身近で素直なものだったから。1~18巻まで、長い物語だけど
最後に待っている「素直な恐怖」に至るまでの様々な恐怖の定義は
非常に興味深いモノだと思う。

とにかくすごい!
自分個人の意見ではこのモンスターは凄く面白い!
まあ内容が内容なだけに万人にはおすすめできないんだけど・・・
最終巻、ラストはある意味衝撃的。たいていの人はこれで終わりなの?とか意味わかんねえなどと思ってしまうでしょう、でも自分はこれでいいのだと思います。下手に続きを描こうものなら、駄作になりかねないと思うからです。
マンガが好きもしくは映画、小説、アニメそういったものが大好きな人はこの意味がわかると思います。


さらに詳しい情報はコチラ≫



スポンサーサイト
Secret

TrackBackURL
→http://macks.blog5.fc2.com/tb.php/492-047c2f03
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。