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Monster (16)Monster (16)
浦沢 直樹
小学館 刊
発売日 2001-02
価格:¥530(税込)
発送可能時期:通常2~3日以内に発送
オススメ度:★★★★




お名前は何といいますか?
 第16巻では、名前をめぐる場面が2度登場します。一度は、「赤ん坊」と呼ばれていたドイツ右翼の大立者が、ある若い女性に心許すシーンですが、ここで彼は初めて自分の本当の名を明かそうとします。彼は本名を明かすことで、むき出しの生(き)の自分を相手に知ってもらおうとするのです。 そして今一度は、ヨハンとニナ兄妹の両親にまつわる物語の中です。チェコスロバキアのエリート兵の男と、遺伝子工学を専攻していた女。それぞれの名前は…、いや、「名前などどうでもいい…」。 双子を宿した母が懸命に子供の名前を考えますが、フランツ・ボナパルタは冷たく言い放ちます。「考えなくていい。名前などいらないんだ」。 シェークスピアはジュリエットにこんなセリフを吐かせました。"What's in a name? A rose by any other name would smell as sweet." ロミオ、あなたの名前が何であろうと、その本質は変わらない、と。 しかし、実は私たちが何かの内奥にある本性を認識するのは至難の業です。私たちはどんなに頑張ってもバラの本性を知ることは出来ず、私たちが知る事が出来るのはせいぜいが「薔薇の名前」だけなのです。 名前、それは自分が何者であるのかをひとまず自認し、そして相手にもとりあえず認めてもらうことの出来る最初の手立て。
 名前は、物や人の本性へとたどり着くための「とば口」です。名前を奪い取られた者はその本性への扉を閉ざされ、自身も他人もその内奥へと手を伸ばす事がかなわなくなります。 ですからこの巻では、その名前すらが希薄なものとしか感じられないヨハンとニナが自身の拠って立つべきものを持たない不安と焦燥を味わっていることが示されます。 間もなく幕を閉じようとするこの物語の末に、果たして二人は「名前」を、そしてひいては自分自身を取り戻すことができるのでしょうか。

モンスター
いろんな事件がモンスターに結びついていく恐怖・・・ Drテンマと一緒に謎解きしながら、泣けます! あまりに深い愛と、複雑な感情にひきずられる16巻でした。一読をお奨めします。

出生の秘密
 ヨハンを操っていたつもりの”赤ん坊”そして”ペトル・チャペック”は、彼を操ってなどいなかったことを知る。シナリオにミスがあったのだろうか、それとも彼らの誤りもシナリオどおりなのだろうか。そもそも、この大きなシナリオは誰の物なのだろう。ヨハンか、それともフランツ・ボナパルタ?ニナが前巻で取り戻した記憶も気になる。
 「MONSTER」は登場人物が非常に多いのだが、それぞれの人間らしい奥深い個性がていねいに表現されている。メインキャラ以外のサブキャラ達の動向も見どころのひとつだ。


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