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Monster (2)Monster (2)
浦沢 直樹
小学館 刊
発売日 1995-09
価格:¥509(税込)
発送可能時期:通常24時間以内に発送
オススメ度:★★★★




現実に対して物語が出来ること
 舞台をドュッセルドルフからハイデルベルクへ移しての「Monster」第2巻。
 この巻では一連の事件の首謀者のことを「絶対悪」という表現で形容しています。それも双子の妹によって。 「絶対悪」という言葉の悲しい力強さに思いを寄せざるをえません。ニーチェ哲学以降、この世に絶対というものがどうやらないらしいということに人類は薄々気づき始めましたが、それでも一方でやはり人智が及ばないような、そして決して揺らぐことのない絶対値をこの世のどこかに探している私たちがいます。その私たちの前にこの壮大な物語が差し出して見せようとしているのは、<絶対的に邪悪な存在>だというのです。絶望的な物語の到来を示唆する、果てしない闇を予告する、ささくれ立った言葉。心にざらつきを感じないではいられません。 思えばこの物語が編まれた10年前、大阪教育大付属小学校の事件も、世田谷や福岡の一家惨殺事件もまだ近未来の出来事でした。しかしこの物語で描かれる事件は、まさにそのような仮借なき殺人です。現実が物語を飛び越えたかのような時代に自分たちが今生きていることを改めて感じ、眩暈すら覚えます。 そんな風に現実が既に追い越してしまったようなこの物語ですが、この第2巻ではその現実を決然と方向づけようとするかのような姿勢が見られます。
 というのも、この第2巻の末尾には傭兵隊長とミャンマーの少女との物語が一見唐突に登場するのですが、この二人の物語が私たちに無骨なまでに直接的な形で示してみせるのは、人間への信頼が死に絶えてはいないことの証しです。このシークエンスでの物語展開は愚直ともいえる形で描かれていますが、愚かに見えるほどに真っ直ぐ生きることこそが大切であることを訴えかけているように思えてなりません。そしてこの第2巻の幕切れに涙腺が緩まないではいられませんでした。

おすすめです
医者であったドクター・テンマは、素晴らしいオペの技術を有しており、院長の娘と結婚を前提として付き合い、順風満帆な将来を保障されている立場であった。しかし、利潤を求める病院経営は人の命を平等として扱わず、それに対して疑問をもったテンマは、一大決心をして貧しい子供の命のオペを、資産家を無視して助け、その将来を棒に振った。
しかし、その少年は後に、大量殺人を繰り返す怪物の心を持っていたのだ・・・。
リアリティがあり、非常にクオリティの高い漫画。
連続ドラマや実写の映画にしても他と引けをとらない、完成度の高い作品です。
さらに、日本人の漫画家が描いたことを誇りに思ってしまうほど、非常にワールドワイドな作品。

おもしろい
今まで、ほんわかとしたストーリーを書いていた浦沢直樹さんが、今度の話では殺人犯が主人公のミステリーである。

ネタバレあり
全く漫画の本筋とは関係ないと思うけど、テンマが銃の撃ち方を
習いに行った先の、先生と先生が殺した人の娘が仲良くなるとい
う話に目頭が熱くなった。
でもよくよく考えると、本当は娘が敵討ちをしても良いような話
なんだけど。そう見せてしまえるのが浦沢直樹の力かなと思う。他にも、魅力的なキャラが多数出てきておもしろい。YAWARAを彷彿させるような妹、ヨハンの子供時代を語る目の見えない老
人、殺されてしまった新聞記者とキャラが魅力的なので、全く
飽きずに一気に読める。ストーリーがおもしろいというのとは
ちょっと違う気がするけど。


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