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Monster (4)Monster (4)
浦沢 直樹
小学館 刊
発売日 1996-08
価格:¥509(税込)
発送可能時期:通常24時間以内に発送
オススメ度:★★★★




トルコと日本の関係についてぜひ予備知識を
 “モンスター”ヨハンを知る人物を追ってフランクフルトへ赴いたDr.テンマ。第4巻では極右勢力がヨハンをヒトラーになぞらえて崇拝している様子が描かれます。 最近はあまり報道されなくなってしまいましたが、90年代初頭のドイツではトルコ人を中心とする外国人労働者へのhate crimeが頻発していました。加害者の多くはネオ・ナチとよばれる極右青年たちの組織で、低賃金でも働く外国人労働者が彼ら若者たちの職を奪っていると主張して外国人排斥を強く求めていたのです。
 第4巻で描かれているようなトルコ人街の焼き討ち事件は実際に発生していて、多くのトルコ人の子供たちが犠牲になりました。 137頁でトルコ人街の長老が日本びいきであることをにおわせ、Dr.テンマに信頼を寄せる場面があります。その際、太平洋で座礁したトルコ海軍を日本の乃木将軍が助けたことがあると言っていますが、これは史実と多少異なると思います。 トルコで乃木希典や東郷平八郎の名が知られているのは、日露戦争でロシアを破った英雄と考えられているからです。当時のトルコとロシアは敵対関係にあり、そのロシアを極東の日本が破ったということはトルコで驚きをもって迎えられたのです。 一方、太平洋で座礁したトルコ海軍を助けたというのは、明治時代の1890年に和歌山沖でトルコ海軍のエルトゥールル号が難破し、地元の日本人たちが献身的に救助や看護にあたったという事件のことを指していると思われます。 この事件に対する日本への感謝の念がトルコに根強く残っているのは事実で、1980年代のイラン・イラク戦争時には、イランに取り残された邦人を救出するため、トルコの航空会社が危険を顧みずにわざわざ飛行機を差し向けたというエピソードが有名です。 若い読者にはぜひこうした知識も持った上でこの物語を味わってもらいたいものです。

おすすめです
医者であったドクター・テンマは、素晴らしいオペの技術を有しており、院長の娘と結婚を前提として付き合い、順風満帆な将来を保障されている立場であった。しかし、利潤を求める病院経営は人の命を平等として扱わず、それに対して疑問をもったテンマは、一大決心をして貧しい子供の命のオペを、資産家を無視して助け、その将来を棒に振った。
しかし、その少年は後に、大量殺人を繰り返す怪物の心を持っていたのだ・・・。
リアリティがあり、非常にクオリティの高い漫画。
連続ドラマや実写の映画にしても他と引けをとらない、完成度の高い作品です。
さらに、日本人の漫画家が描いたことを誇りに思ってしまうほど、非常にワールドワイドな作品。

ヨハンは二人いる。
この作品を読んでいると映画を観ているような気分になります。しかも映画なら二時間ぐらいに短縮されてしまうがこれはもちろん短縮されません。なんとなく手塚氏を思いだして、いいです。


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