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MASTERキートン (9)MASTERキートン (9)
勝鹿 北星 /浦沢 直樹
小学館 刊
発売日 1991-07
価格:¥509(税込)
オススメ度:★★★★★




漫画かそうでないかを抜きに楽しめます
ストーリーを考える人と漫画を描く人が別担当なのが大きく成功していると思います。ストーリー展開やそのプロッティングは短編小説を読んでいるかのよう。漫画かそうでないかを抜きに楽しめます。日英のハーフで、考古学者にして保険調査員キートン・太一が主人公。ユーモアがあってクールなんだけどクールになりきれない主人公やその他の端役も魅力的な個性を持っていて楽しい。

なにものも、神の御名に・・・
表紙に英語で書かれたなによりも適切な解説である、この本を紹介を最初に(あい なおこ意訳)。「父は日本人、母は英国人の、古代ヨーロッパ文明の発掘を夢見る保険調査員。
彼の友人の、マフィアのドンの息子が爆弾の爆発で殺された時、キートンはその調査を依頼される。
この謎に包まれた男の活躍を描く、第9巻である。」この本の紹介の車爆破事件は思わぬ方へ話が展開します。「血と名誉の掟」と「愛と悲しみの掟」。愛と悲しみを知るからこそ、マフィアのドンはマフィアのドンたる者なのでしょうか?「コーンウォールの風」と「王の涙」。どんなときにも、自分のことを心配し、助けようとしている人がいるのだと、この2編で感じました。いくら冒険好きな子供でも、殺人事件に関わって大変なこと。キートン「を」邪魔しているのか?キートン「が」邪魔しているのか?「放課後探偵団の冒険」こんな子のお母さんだったら寿命がいくらあってもたりません。ほとんど目が見えない贋作画家ダグラスが数ヶ月前から行方不明。居場所をつきとめたキートンだが、逆に捕らえられ足の骨折を負う。「瞳の中のハイランド」。オリジナルな絵を求められる画家や、漫画家のうちにもダグラスと同じ苦しみを持つ人はいるのではないかと思います。キーワードは、「芸術は爆発だ!」そういう時代だったからこそ、時にはこんな恋もある、「五月の恋」。戦前に出会ってほんの少しだけ言葉を交わした英国人に50年振りに逢うために、日本人の老婦人が、単身ロンドンにやってきた。キートンの怪我を見舞いに来た百合子が老婦人を助けて何とか再会をとこころみるその顛末。せつなくていい話です。いい話としてはこれが白眉。「シャトーラジョンシュ1944」。葡萄酒製造の社長が、使用人にして葡萄酒作りの師、リベロと「神の助けが必要なほど苦しい目にあったら、二人で飲もう」と決めていた、たった1本だけ残された名品「シャトーラジョンシュ1944」。このコルクは開けられることなく、若い妻を中心としたシャトーの合理化計画が進んでいた--。泣けます。こういうのを現地でテレビドラマにしてくれればいいのにと思います。劇的です!


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