上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
はじめてわかる国語はじめてわかる国語
清水 義範
講談社 刊
発売日 2002-12
価格:¥1,785(税込)
オススメ度:★★★




「国語って正体不明の学科だった」が面白い
 中学2年の国語の教科書に掲載されている夏目漱石「坊ちゃん」。
 1から11までのうち,冒頭の1の部分だけが載っていて,清水が要約するとすれば,「無鉄砲だが正義感が強くてすがすがしい主人公が,さぞ旧弊であろう田舎の先生になって旅立つ。さてどうなることやら」という程度の内容。
要するに,すべてこれから,というオープニングに過ぎない。
 だが,教科書には「この小説の主題は何か」という設問があり,指導の手引には「主人公の清(注・坊ちゃんを見送る婆さん)への愛」が正解とされていた……。

 以上のような,国語という教科のきわどさ,危っかさについて語る「国語って正体不明の学問だった」は一読に値する。短いし。
 それと,「国語入試問題必敗法」が,「国語入試問題必勝法」の舞台裏的なところを語っていたので,「国語入試必勝法」を読んだ人にはお勧め。

まあ面白い。
まあ面白い。
この本を読むと、いかに小学校から高校までの現代国語教育がなっちゃないかわかる。
高度な思考をするためには高度な国語力が必要であるにもかかわらず、そのような国語力養成に対し現在までの現代国語教育法は無力であった。
そのような問題点の指摘は面白いが、対策はないのか、とつっこみを入れたくなった。
なお、清水氏の他の著書(「蕎麦ときしめん」、「国語入試問題必勝法」)などと同様で、何本か個別の話が収録されているが、面白い話はごく一部であり、面白い話とそうでない話の差が激しい。
本書はもともと雑誌連載であり、そのことも影響しているかもしれない。
第一話の「国語って正体不明の学科だった」は上述のように格別に面白いが、他はどうであろうか。
全体としての評価は★3程度とせざるをえない。

国語の教科は日本語力向上のためになるのか
「国語」で痛い目にあったわたしには、真面目に笑えた本でした。
学生時代、いつも疑問に思っていたことがありました。
「どうして全国模試ではいつも学内トップ、時には全国順位で2ケタ入りするのに、学内ではせいぜい(10段階評価で)7-8程度の評価なんだろう」。
結局のところ、国語の授業では国語力は大して身に付かないし、国語の授業における評価とは「授業で国語教師の一言一句を記憶した人たちの記憶テストであって、本当の意味での国語能力-読解力・文章表現力などを測るものではない」ということを痛感してきました。
そんなわけで「国語」には色々と複雑な思いがあったのですが、この本を読んで「わが意を得たり」と一人ガッツポーズをしました。
国語の授業の裏舞台として、「教師用教科書」の理不尽な指導案の例。
また、その理不尽さに気付かない教師こそ、文部省の求める「正しい」国語教師であること。
国語で教育すべきものとそうでないものが、ごちゃ混ぜになったまま子ども達に与えられていることなど、茶化した文章の奥にどろどろした情念をのせて書ききっています。
この本を読んで共感できるのは、多分本好きで読解力に自信のある方です。
申し訳ありませんが、そうでなければ書いてあることの意味を十分悟って、そこから楽しみを得ることは難しいと思います。
この本は読者を選びます。

読書は好きだけど国語の授業は好きではなかったという人へ
結構多いと思うんだけど、この手の人。
本書に述べられている意見はいずれも「おおっ、眼から鱗」と思う斬新さには欠ける。
日本人の20%位、ものによっては過半数の同意が得られるのではないかという正統派のご意見だが、具体例をあげてわかり易く楽しく説明してあるところが好ましい。
国語という教科の曖昧さ、難しさが巧く表現されています。
P.S. 4教科を読み終えて。
   清水氏は文系の科目について語っているときの方が生き生きしている気がする。

さらに詳しい情報はコチラ≫
スポンサーサイト
Secret

TrackBackURL
→http://macks.blog5.fc2.com/tb.php/1006-c9f7dbe9
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。