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MONSTER [少年向け:コミックセット]
浦沢直樹
小学館 刊
発売日
定価:オープンプライス
オススメ度:★★★★


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寝不足になる。
 連載中は、すごく発売日が楽しみでした。 自分が、命を助けた子供がモンスターだったら…
 寝不足になること、請け合いです。
 最近、読み返したら、やっぱりすごく上手いなあと
思ってしまいました。

上手な漫画
浦沢直樹はうまい。
こんなにうまく描ける漫画家はそんなにたくさんはいない。
雑誌で読んでても面白いし、単行本を買ってみても面白い。
だから「マスター・キートン」も、面白いに決まっているし、実際、面白い。
一つひとつのエピソードが上手に描かれている。でも、これ以上のものも見てみたい。
期待させるなら、期待にこたえてくれ。


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もうひとつのMONSTER―The investigative reportもうひとつのMONSTER―The investigative report
ヴェルナー・ヴェーバー /浦沢 直樹 /長崎 尚志
小学館 刊
発売日 2002-06
価格:¥1,300(税込)
発送可能時期:通常24時間以内に発送
オススメ度:★★★★


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1995年から2002年にかけて「ビッグコミックオリジナル」誌上で連載され大反響をよんだ『MONSTER』に関するノンフィクション「風」読みものである。2000年のある医院での惨殺事件を発端に、ヴェルナー・ヴェーバーというジャーナリストがヨハン・リーベルト事件の謎を「取材」する、という体裁で、現地の写真や資料を差しはさみながら進行していく。もちろん答えは明白であるのだが、最後まで本書がフィクションなのかノンフィクションなのか、はっきりと記述されることはない。
ヴェーバーの取材をうけ、エヴァや、ルンゲ警部といったあの面々の口からさまざまな真実が語られていく。「顔写真に関しては、撮影を固辞する人が大多数を占めたため、インタビュー後、わたしの記憶にある彼らのスケッチを載せることで代用した」とあるように、スケッチ風に生き生きと彼らが描かれているのはファンにはうれしいところ。
多くの謎を残したまま終わった『MONSTER』の続編やサイドストーリーが多くのファンから熱望されていたことは間違いないが、実際に漫画として描かれていたら、興ざめだったかもしれない。それを、この第3者の目を通した「ノンフィクション」という形で描ききった浦沢の鮮やかな手腕には脱帽である。本書のラストでは、漫画では描かれなかった「事実」の片鱗がちらりと語られていて、新たな謎を残す。ファンの悶々とした気分は、当分消えることはなさそうだ。(門倉紫麻)

ヴェルナー・ヴェーバー氏
私はMONSTER全巻を読んだ後に、この本を読ませていただきました。
ヴェルナー氏が追っている事件が、前にあった事件と類似していると踏んだことから、この話は始まります。
それがモンスターの事件なのです。
ヴェルナー氏は、モンスターに出てくる方々や、その関係者にインタビューしてまわるのです。モンスターの全貌をあぶり出す為に。そして、ヴェルナー氏が今追っている事件のなぞを解くために・・・この本を単独で読むのも十分に楽しめると思いますが、
私は、モンスター全巻を読んでからこの本を読むことをお勧めします。
モンスターは謎の多い事件の物語です。
モンスターを読んでからのほうが、その事件の謎から起こる恐怖は増すと思うのです。この話が実話か、それともやはり作り話なのか、
あなたは、この本を読んでどう思うでしょうか。

まさに「もうひとつ」のMONSTER
コミックの「MONSTER」を読み、そしてこの「もうひとつのMONSTER」を
読んだんですが、なんか現実の話だったのかと錯覚してしまうような
感じがありました。コミックの方を読んでいるとこの本を読んでいてもクロスオーバー
するような点がいっぱいあってイメージもいろいろ沸いてきて
読み応えがあります。
コミックを読んでから読むことをお勧めします。ラストがまたかなり衝撃的。真相はいかに・・・

邪道だけど…
吉田秋生『Banana fish』と並ぶ、空前のスケールの大河劇画『Monster』には、読み終えた後、数多くの疑問が残る。「赤い薔薇の屋敷」とドイツの「511キンダーハイム」との関係は?フランツ・ボナパルタは、なぜあのような権限があったのか?『超人シュタイナー』の最終回は?などなど。この『もう一つのMonster』では、劇画では到底書ききれなかった、膨れ上がる宇宙空間のような「Monsterの世界」が明かされる。本当なら、作品は作品としてつまり劇画は劇画として完結すべきで、このような補完は邪道だと思うが、劇画の枠を超えた「Monsterの世界」として、味わいたいと思う。なお「Monsterの世界」はまだ終わっていない。

「怪物」、その正体は?
大人気のマンガ「モンスター」の関連本です。が、ただの関連本、副読本と侮ることなかれ、とても凝ったつくりで、おもしろい本に仕上がっています。詳しく書くと興が削がれてしまうので書けませんが、本書の著者(ということになっている)ヴェルナー・ヴェーバーなる人物が、調べていた事件の影に「怪物」の存在を嗅ぎつける。その正体を探るため、以前にあった「怪物」の事件の関係者(マンガの登場人物たち)にインタビューをして事件を再構築し、それとともに「怪物」を白日のもとに暴こうとする、といった内容です。この本を読まずして「モンスター」を語るなかれ!とまで言っていいくらいよくできた、ファンならば必読の一冊です。

疑心暗鬼
この本を途中まで読んで、知り合いに「あのモンスターは実話らしいぞ」ってメール入れて後で笑い話になったという「引っ掛け本」。別に気分悪くしなかったのですが、ここまでやるかという「敵ながらやるわい」という心境です。浦沢さんの漫画は読んでいて、設定が詳細に渡ってリアリティがあるもので、「本当(事実)なんかなあ」と一瞬思うところも少なからずあります。特に東ヨーロッパ系の雰囲気のところは、今まであんまり正確な情報がなかったせいもあって本当らしく思えてしまい、そのあたりが私にはまた魅力の一つになっております。いつも思いますが、浦沢氏は書き始める時点でどの辺りまで構想がまとまっているのでしょうか?初めからこの「黒本」を出すつもりであったなら、「20世紀少年」でも何か出てくる可能性もありますね。楽しみです。


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Monster (1)Monster (1)
浦沢 直樹
小学館 刊
発売日 1995-06
価格:¥509(税込)
発送可能時期:通常2~3日以内に発送
オススメ度:★★★★




完璧
 こんな完璧な漫画に出合ったのは初めてだ。最初は医者の「命の大切さ、重さ」を訴えるはなしだと思ったら、それだけに収まらない。収まりきらない。ミステリー的な軸に多くのテーマ。読みこなすには相当時間がかかりそう。表面的な話でさえ、手に汗握る素晴らしいものだし、ところどころにちりばめられた謎を考えると夜も寝られません。 難解な絵本に秘められた意味とは?ヨハンの能力とは?モンスターとは?
 アニメも開始して、それを見るたびに続きを漫画で読んでしまいます。その完璧さにただ脱帽です。絶対に一回は読んでおかないと、後悔する唯一の漫画でしょう。

本当の恐怖とは?
僕の名前は?名前すら必要なくなる感覚...そこにあるのは真の自由なのか?それとも本当の恐怖?数々の謎をちりばめたサイコサスペンス.いままでの怖い話とは次元の違う本当の恐怖を味わえる.人間の弱さに付け込み闇に引きずり込むMonsterと人間の弱さを愛するDr.テンマを軸に物語は展開していく.最新刊はいよいよ最大の謎への幕が開く. まだ読んだことがない人は一巻から読んでみましょう.マンガなんてとバカにしている人も,日本で最高のエンタテイメントの底力を感じられるでしょう.

MONSTER
わたしは、テレビアニメを見てMONSTERという作品を知りました。テレビアニメで見たのが『五杯目の砂糖』という話です。何でこのアニメの題名がモンスターなんだろう??と思って見ていました。はじめの話を何にも知らなくて漫画を読んでみようと思いました→→そしてこの漫画にハマッテしまいました。
ストーリーがとても良くて、読んでいくうちに吸い込まれていくようにハマッテいきました。テンマがヨハンを追うたびに、ヨハンの過去を少しずつ知っていくその一つひとつが恐ろしかったです。わたしは、漫画を読んだことで題名がなぜモンスターなのか知ることができました。
サスペンスな話でわたしは、とても好きです。
(^O^)このMONSTERはサスペンスをあまり読まない人でもハマルと思います!!

人間愛が貫かれてます。
浦沢作品に特徴的ともいえるのは、必ず人間ドラマが盛り込まれていると言うこと。この「Monster」にしても、ただサイコサスペンスとしてではなく作品中に一本貫かれている人間存在の不思議さ、悲しさ、そして愛にこそ本質があると思われます。漫画だからと寝っ転がってさらっと読み終えるのではなく、さり気なく出てくる、思わず考えさせられるシーンを大事にしたい、そう感じました。人それぞれでしょうが、たとえば私の場合は2巻の一番最後のシーン、どうしても心を開かなかった少女が思わず笑う場面で、本当になぜかは分からないのですが涙が溢れ出て来てしまいました。そんなシーンにも気をつけて読んでみるのがいいんじゃないでしょうか。私は浦沢作品を読むときは手塚作品のように心を清めてから読むようにしています。勿論、冒険活劇的な読み方でも最高に面白いのですが。

最高峰
この話がおもしろくないというひとの気がしれません。この話の面白味がどこにあるのか。あなたの目で自分の目で確かめてみてください。それが判るということが、まず第一なのではないでしょうか。
ヨハンの見た景色とは何だったのか。


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Monster (5)Monster (5)
浦沢 直樹
小学館 刊
発売日 1997-05
価格:¥510(税込)
発送可能時期:通常24時間以内に発送
オススメ度:★★★★




想像力を忘れない
 アンナ(ニナ)の養父母を殺した元刑事フリッツは、復讐を果たそうとする彼女に銃口を向けられて初めて、殺されるということが人間の大切な絆を断ち切られることであると悟るシーンがあります。この場面が殊に胸に響きました。 一時の激情にかられただけの理不尽な人殺しが今や珍しくなくなった時代に私たちは生きています。そこには想像力の欠如が大きく関与しているとしか私には思えません。社会とは人間同士の細かな網の目です。ですから自分が生きて為す何かが、自分以外の誰かの人生に大なり小なり必ず影響を与えることになります。フリッツがかつて想像することができなかったのは、そうした網の目を断ち切ることの重大さであり、またこの網の目の中にこそ人間の心の温もりがひっそりと隠れているという事実です。 この5巻目では、ヨハンの殺人を模倣した事件が発生しますが、その犯人に「感情がある」(210頁)ことをルンゲ捜査官は見抜きます。その感情が残虐な殺人をほんの一瞬だけですが躊躇させるというのです。 フリッツといい、この模倣犯といい、想像する感情があればこそ「踏みとどまる」ことが出来るという当たり前のことをこれは語ろうとしています。そして一方で、私たち読者が対峙させられるのは一切の感情を持たない究極の悪であるということも、また鮮明に浮かび上がってくるのです。 なお、9年間にわたって12人の女性を殺した連続殺人鬼として本書の冒頭に登場する人物はペーター・ユルゲンスという名ですが、これは1931年にドイツで処刑された実在の連続殺人鬼ペーター・キュルテンをもじったものでしょう。ペーター・キュルテンはこのペーター・ユルゲンス同様、殺人に際して性的興奮を感じていたという男です。
 興味をもった方は手塚治虫の作品に「ペーター・キュルテン」という短編があるので、手にとってみてはいかがでしょうか。

おすすめです
医者であったドクター・テンマは、素晴らしいオペの技術を有しており、院長の娘と結婚を前提として付き合い、順風満帆な将来を保障されている立場であった。しかし、利潤を求める病院経営は人の命を平等として扱わず、それに対して疑問をもったテンマは、一大決心をして貧しい子供の命のオペを、資産家を無視して助け、その将来を棒に振った。
しかし、その少年は後に、大量殺人を繰り返す怪物の心を持っていたのだ・・・。
リアリティがあり、非常にクオリティの高い漫画。
連続ドラマや実写の映画にしても他と引けをとらない、完成度の高い作品です。
さらに、日本人の漫画家が描いたことを誇りに思ってしまうほど、非常にワールドワイドな作品。

トイフェル
人間は完結した個人、「成人」ではない。人間は「個」としてはほころびがあり、神から呼びかけられて応答することで己の存在を確認する。神は人によっていろんな神であるだろう。しかしそれだけではない。まず他者から、つまり自分をよく知ってくれている自分以外の人々との関係性、彼らから名前を呼びかけられ、それに応答するなかで、その人はその人である。では、誰にも知られない人間、完全に個である「成人」は存在し得るのか?この問いに関する自然主義的表現が、この作品の大きな魅力であるように思われる。 Dr.テンマやランゲ警部、エヴァ、殺し屋のロベルトなど、彼らは本当によく描かれている。彼らがどんな声で喋り、今目の前に居たらどれほどの迫力を持っているか、ありありと思い浮かべられる。彼らは人間である。それに対して、ヨハンとアンナの双子の兄妹。彼らはほとんど毎話登場し、物語の重要な鍵を握り、非常に美しい姿をしているにもかかわらず、その存在感、現実感は希薄で、もしも実在したらどんな姿かたち、声であるのか、まったく想像できない。「こんなやつらはいない」という感じがする。ヨハンだけではなく、アンナでさえそうである。彼らはどこかイデアの住人、イメージの外側にするりと逃げてしまう流体、そんな感じがするのである。そして彼らの役どころがまさにそうであるので、浦沢氏の絵は物語と見事に一致していると言わざるを得ない。 考えてみれば、僕が神に祈るとき、神の姿を思い描くことはない。祈るとき、では僕はなにを思い浮かべているのだろう?考えれば考えるほど、神は僕から逃げる。視界の限界を見ようと必死で眼球を動かしても、視界の外側を見極められないもどかしさ。ヨハンはヨハネの黙示録のヨハネでもある。黙示録は幻に満ちているが、どれも正確にイメージすることは難しい。
 開かれた物語、開かれた漫画。母による選別というラストシーンは、残酷な描写を使わずに鳥肌を立てさせる。実に後味の悪い名作である。

おもしろーい。
巻が増えていくにつれてテンマの味方が増えていく、今回は心理学者。一度はテンマを羽目ようとするが、真実に気づきテンマを助ける。テンマって鉄腕アトムの天馬博士からとったんかなーと思う今日この頃。


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Monster (4)Monster (4)
浦沢 直樹
小学館 刊
発売日 1996-08
価格:¥509(税込)
発送可能時期:通常24時間以内に発送
オススメ度:★★★★




トルコと日本の関係についてぜひ予備知識を
 “モンスター”ヨハンを知る人物を追ってフランクフルトへ赴いたDr.テンマ。第4巻では極右勢力がヨハンをヒトラーになぞらえて崇拝している様子が描かれます。 最近はあまり報道されなくなってしまいましたが、90年代初頭のドイツではトルコ人を中心とする外国人労働者へのhate crimeが頻発していました。加害者の多くはネオ・ナチとよばれる極右青年たちの組織で、低賃金でも働く外国人労働者が彼ら若者たちの職を奪っていると主張して外国人排斥を強く求めていたのです。
 第4巻で描かれているようなトルコ人街の焼き討ち事件は実際に発生していて、多くのトルコ人の子供たちが犠牲になりました。 137頁でトルコ人街の長老が日本びいきであることをにおわせ、Dr.テンマに信頼を寄せる場面があります。その際、太平洋で座礁したトルコ海軍を日本の乃木将軍が助けたことがあると言っていますが、これは史実と多少異なると思います。 トルコで乃木希典や東郷平八郎の名が知られているのは、日露戦争でロシアを破った英雄と考えられているからです。当時のトルコとロシアは敵対関係にあり、そのロシアを極東の日本が破ったということはトルコで驚きをもって迎えられたのです。 一方、太平洋で座礁したトルコ海軍を助けたというのは、明治時代の1890年に和歌山沖でトルコ海軍のエルトゥールル号が難破し、地元の日本人たちが献身的に救助や看護にあたったという事件のことを指していると思われます。 この事件に対する日本への感謝の念がトルコに根強く残っているのは事実で、1980年代のイラン・イラク戦争時には、イランに取り残された邦人を救出するため、トルコの航空会社が危険を顧みずにわざわざ飛行機を差し向けたというエピソードが有名です。 若い読者にはぜひこうした知識も持った上でこの物語を味わってもらいたいものです。

おすすめです
医者であったドクター・テンマは、素晴らしいオペの技術を有しており、院長の娘と結婚を前提として付き合い、順風満帆な将来を保障されている立場であった。しかし、利潤を求める病院経営は人の命を平等として扱わず、それに対して疑問をもったテンマは、一大決心をして貧しい子供の命のオペを、資産家を無視して助け、その将来を棒に振った。
しかし、その少年は後に、大量殺人を繰り返す怪物の心を持っていたのだ・・・。
リアリティがあり、非常にクオリティの高い漫画。
連続ドラマや実写の映画にしても他と引けをとらない、完成度の高い作品です。
さらに、日本人の漫画家が描いたことを誇りに思ってしまうほど、非常にワールドワイドな作品。

ヨハンは二人いる。
この作品を読んでいると映画を観ているような気分になります。しかも映画なら二時間ぐらいに短縮されてしまうがこれはもちろん短縮されません。なんとなく手塚氏を思いだして、いいです。


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Monster (3)Monster (3)
浦沢 直樹
小学館 刊
発売日 1996-03
価格:¥509(税込)
発送可能時期:通常2~3日以内に発送
オススメ度:★★★★




人間を自由にする「踏み外し」
 旧東ベルリンへやってきた主人公Dr.テンマ。3巻目にして物語は“モンスター”ヨハンの出自の秘密に踏み込んでいきます。旧東独が運営していた孤児院「511キンダーハイム」で国家の壮大な実験が行なわれていたようだということが見えてくるのです。 第3巻で描かれるのは、制度の枠組みを敢えて踏み外す人々の勇気です。人間は安寧と秩序を求めて制度という枠組みを社会のそこかしこに築き上げてきました。その制度の枠内に身を置く限り、安穏と生きるもしゃかりきに生きるも、まずは一定の安定を得ることが可能です。 かつてのDr.テンマは大病院という確固たる制度の中で順風満帆に過ごしていたのですが、やがて医師としてのありかたに疑問を抱き、そして巨大な事件に後押しされるかのように枠を踏み外すに至りました。 第3巻に登場する他の多くの人々も、枠を踏み外すことによって人間として忘れてしまった何かを今一度取り戻していこうとする存在として描かれます。
 例えば、Dr.テンマの道連れとなる少年ディーター。彼は「511キンダーハイム」の亡霊ともいえる枠組みの中に自らを押し込んでしか生きられない子供として登場します。そんな彼にテンマは「そこから降りるか降りないか、自分自身で決める」(122頁)勇気を求めるのです。 またDr.シューマンは、大切な人を二度と失わないために、人生を踏み外すことにした人物です。また、警官ハインツは出世の糸口ともいえる事件を前にしながら、最後には敢えて上司に嘘の電話をかけるという「踏み外し」をするのです。 こうした踏み外しは私たちに「選択する勇気を持つことによって自らを自由にする」ことを教えてくれます。枠組みが合わなくなったと気づいたときに私たちは枠組みを変える一歩を踏み出すことが求められるのです。

モンスター
医者であったドクター・テンマは、素晴らしいオペの技術を有しており、院長の娘と結婚を前提として付き合い、順風満帆な将来を保障されている立場であった。しかし、利潤を求める病院経営は人の命を平等として扱わず、それに対して疑問をもったテンマは、一大決心をして貧しい子供の命のオペを、資産家を無視して助け、その将来を棒に振った。
しかし、その少年は後に、大量殺人を繰り返す怪物の心を持っていたのだ・・・。
リアリティがあり、非常にクオリティの高い漫画。
連続ドラマや実写の映画にしても他と引けをとらない、完成度の高い作品です。
さらに、日本人の漫画家が描いたことを誇りに思ってしまうほど、非常にワールドワイドな作品。

ネタバレあり
これまでの話の中で最も幼い頃のヨハンが出てくる。そのころから、すでに特異な存在であったことが伺える。また今まで
出てきたヨハンの恐ろしい行為のなかでも突出して恐怖を抱かせる話
が出てくるので、登場人物たちが「ヨハンは恐ろしいモンスターだ」
と盛り上げていたことに、一気に共鳴した。他にも、これからテンマの周りで話を盛り上げてくれそうな、ヘッケ
ルとディーターが登場し、今後の展開が楽しみになる。本編とは関係ないと思われるぺトラとシューマンの話もいい話で、ぺ
トラの息子がテンマを人違いだったと、部長に報告するところはホロ
リときた。

Dr.テンマはどうなるの?
無実の罪をきせされて逃げ始めたテンマは、ヨハンのことを調べる間にいろいろな人間と出会っていく。この第三巻では、ある少年に出会うのだが、その少年に対してテンマが言った言葉が心からはなれない。
「明日はきっといい日だ」今年に入っていろいろといやな目にばかりあっている私は今、この言葉を繰り返し頭に浮かべ、必死でまたがんばっている。恐怖に満ちた物語かもしれないが、明日への希望も与えてくれる、そんな話だと思います。


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Monster (2)Monster (2)
浦沢 直樹
小学館 刊
発売日 1995-09
価格:¥509(税込)
発送可能時期:通常24時間以内に発送
オススメ度:★★★★




現実に対して物語が出来ること
 舞台をドュッセルドルフからハイデルベルクへ移しての「Monster」第2巻。
 この巻では一連の事件の首謀者のことを「絶対悪」という表現で形容しています。それも双子の妹によって。 「絶対悪」という言葉の悲しい力強さに思いを寄せざるをえません。ニーチェ哲学以降、この世に絶対というものがどうやらないらしいということに人類は薄々気づき始めましたが、それでも一方でやはり人智が及ばないような、そして決して揺らぐことのない絶対値をこの世のどこかに探している私たちがいます。その私たちの前にこの壮大な物語が差し出して見せようとしているのは、<絶対的に邪悪な存在>だというのです。絶望的な物語の到来を示唆する、果てしない闇を予告する、ささくれ立った言葉。心にざらつきを感じないではいられません。 思えばこの物語が編まれた10年前、大阪教育大付属小学校の事件も、世田谷や福岡の一家惨殺事件もまだ近未来の出来事でした。しかしこの物語で描かれる事件は、まさにそのような仮借なき殺人です。現実が物語を飛び越えたかのような時代に自分たちが今生きていることを改めて感じ、眩暈すら覚えます。 そんな風に現実が既に追い越してしまったようなこの物語ですが、この第2巻ではその現実を決然と方向づけようとするかのような姿勢が見られます。
 というのも、この第2巻の末尾には傭兵隊長とミャンマーの少女との物語が一見唐突に登場するのですが、この二人の物語が私たちに無骨なまでに直接的な形で示してみせるのは、人間への信頼が死に絶えてはいないことの証しです。このシークエンスでの物語展開は愚直ともいえる形で描かれていますが、愚かに見えるほどに真っ直ぐ生きることこそが大切であることを訴えかけているように思えてなりません。そしてこの第2巻の幕切れに涙腺が緩まないではいられませんでした。

おすすめです
医者であったドクター・テンマは、素晴らしいオペの技術を有しており、院長の娘と結婚を前提として付き合い、順風満帆な将来を保障されている立場であった。しかし、利潤を求める病院経営は人の命を平等として扱わず、それに対して疑問をもったテンマは、一大決心をして貧しい子供の命のオペを、資産家を無視して助け、その将来を棒に振った。
しかし、その少年は後に、大量殺人を繰り返す怪物の心を持っていたのだ・・・。
リアリティがあり、非常にクオリティの高い漫画。
連続ドラマや実写の映画にしても他と引けをとらない、完成度の高い作品です。
さらに、日本人の漫画家が描いたことを誇りに思ってしまうほど、非常にワールドワイドな作品。

おもしろい 2004-04-22
今まで、ほんわかとしたストーリーを書いていた浦沢直樹さんが、今度の話では殺人犯が主人公のミステリーである。

ネタバレあり 2002-10-03
全く漫画の本筋とは関係ないと思うけど、テンマが銃の撃ち方を
習いに行った先の、先生と先生が殺した人の娘が仲良くなるとい
う話に目頭が熱くなった。
でもよくよく考えると、本当は娘が敵討ちをしても良いような話
なんだけど。そう見せてしまえるのが浦沢直樹の力かなと思う。他にも、魅力的なキャラが多数出てきておもしろい。YAWARAを彷彿させるような妹、ヨハンの子供時代を語る目の見えない老
人、殺されてしまった新聞記者とキャラが魅力的なので、全く
飽きずに一気に読める。ストーリーがおもしろいというのとは
ちょっと違う気がするけど。


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Monster (9)Monster (9)
浦沢 直樹
小学館 刊
発売日 1998-07
価格:¥510(税込)
発送可能時期:通常24時間以内に発送
オススメ度:★★★




心理的ハードル
 第9巻にしてようやくDr.テンマとヨハンは命を賭した闘いを展開します。フリードリッヒ・エマヌエル校図書館の対決場面は、エイゼンシュタイン以来の映画モンタージュの手法に則り、これでもかという勢いで複数の短時間ショットをたたみかけ、緊迫感あふれるシークエンスに仕上げています。日本のアクション映画が製作予算の関係でショット数を節約せざるをえない中、今やこうしたマンガの世界のほうが映像モンタージュの豊かな可能性を遺憾なく発揮できているといえます。 またこの場面は視覚的な見せ場というだけではなく、人を殺(あや)めることの重みについて読者に強く問い掛けています。
 昨今、人の命を奪うことに逡巡の念を抱かないような殺傷事件が多発しています。しかし誰かの「未来を断ち切る」(192頁)ことの甚大さを普通の人々はまだ認めているはずです。ですからDr.テンマも二ナもヨハンに留めを刺すことができません。
 図書館の場面では、テンマも二ナも自らが手を下せないと同時に、互いを殺人者にするわけにはいかないという配慮をギリギリの瞬間までしています。そこに私たちは健全な心を見るのです。 そこで思い出したことがあります。オウム教徒たちは世界をより良くすることを信じて宗教活動に走った若者たちがほとんどでした。しかし彼らは教団活動の途上で軽犯罪を重ねることで、重罪犯への階梯を知らず知らず歩かされていったのです。誰しも軽犯罪に対してはさほど良心の呵責を感じませんが、手を染める罪の程度を徐々に上げていくことで犯罪に対する心理的ハードルはどんどん低くなり、やがて殺人へと容易にたどり着くことができるというのです。人の心が健全さを失う道程は思いのほか複雑ではないのです。 第9巻以降のテンマにとっての心理的ハードルはどう変化するのでしょうか。今後の展開が楽しみであると同時に、心寂しい想像にも囚われてなりません。

凄い構成力です
作者の浦沢直樹さんは物凄い構成力をもっていると思います。
この9巻の展開は凄かったです。
この漫画は一巻を買っただけでは面白さは伝わらないと思うので買い始めるときは1巻と2巻を一緒に買う事をお勧めします。
読んだら必ずこの漫画の世界に引き込まれていくはずです。


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Monster (2)Monster (2)
浦沢 直樹
小学館 刊
発売日 1995-09
価格:¥509(税込)
発送可能時期:通常24時間以内に発送
オススメ度:★★★★




現実に対して物語が出来ること
 舞台をドュッセルドルフからハイデルベルクへ移しての「Monster」第2巻。
 この巻では一連の事件の首謀者のことを「絶対悪」という表現で形容しています。それも双子の妹によって。 「絶対悪」という言葉の悲しい力強さに思いを寄せざるをえません。ニーチェ哲学以降、この世に絶対というものがどうやらないらしいということに人類は薄々気づき始めましたが、それでも一方でやはり人智が及ばないような、そして決して揺らぐことのない絶対値をこの世のどこかに探している私たちがいます。その私たちの前にこの壮大な物語が差し出して見せようとしているのは、<絶対的に邪悪な存在>だというのです。絶望的な物語の到来を示唆する、果てしない闇を予告する、ささくれ立った言葉。心にざらつきを感じないではいられません。 思えばこの物語が編まれた10年前、大阪教育大付属小学校の事件も、世田谷や福岡の一家惨殺事件もまだ近未来の出来事でした。しかしこの物語で描かれる事件は、まさにそのような仮借なき殺人です。現実が物語を飛び越えたかのような時代に自分たちが今生きていることを改めて感じ、眩暈すら覚えます。 そんな風に現実が既に追い越してしまったようなこの物語ですが、この第2巻ではその現実を決然と方向づけようとするかのような姿勢が見られます。
 というのも、この第2巻の末尾には傭兵隊長とミャンマーの少女との物語が一見唐突に登場するのですが、この二人の物語が私たちに無骨なまでに直接的な形で示してみせるのは、人間への信頼が死に絶えてはいないことの証しです。このシークエンスでの物語展開は愚直ともいえる形で描かれていますが、愚かに見えるほどに真っ直ぐ生きることこそが大切であることを訴えかけているように思えてなりません。そしてこの第2巻の幕切れに涙腺が緩まないではいられませんでした。

おすすめです
医者であったドクター・テンマは、素晴らしいオペの技術を有しており、院長の娘と結婚を前提として付き合い、順風満帆な将来を保障されている立場であった。しかし、利潤を求める病院経営は人の命を平等として扱わず、それに対して疑問をもったテンマは、一大決心をして貧しい子供の命のオペを、資産家を無視して助け、その将来を棒に振った。
しかし、その少年は後に、大量殺人を繰り返す怪物の心を持っていたのだ・・・。
リアリティがあり、非常にクオリティの高い漫画。
連続ドラマや実写の映画にしても他と引けをとらない、完成度の高い作品です。
さらに、日本人の漫画家が描いたことを誇りに思ってしまうほど、非常にワールドワイドな作品。

おもしろい
今まで、ほんわかとしたストーリーを書いていた浦沢直樹さんが、今度の話では殺人犯が主人公のミステリーである。

ネタバレあり
全く漫画の本筋とは関係ないと思うけど、テンマが銃の撃ち方を
習いに行った先の、先生と先生が殺した人の娘が仲良くなるとい
う話に目頭が熱くなった。
でもよくよく考えると、本当は娘が敵討ちをしても良いような話
なんだけど。そう見せてしまえるのが浦沢直樹の力かなと思う。他にも、魅力的なキャラが多数出てきておもしろい。YAWARAを彷彿させるような妹、ヨハンの子供時代を語る目の見えない老
人、殺されてしまった新聞記者とキャラが魅力的なので、全く
飽きずに一気に読める。ストーリーがおもしろいというのとは
ちょっと違う気がするけど。


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Monster (4)Monster (4)
浦沢 直樹
小学館 刊
発売日 1996-08
価格:¥509(税込)
発送可能時期:通常24時間以内に発送
オススメ度:★★★★




トルコと日本の関係についてぜひ予備知識を
 “モンスター”ヨハンを知る人物を追ってフランクフルトへ赴いたDr.テンマ。第4巻では極右勢力がヨハンをヒトラーになぞらえて崇拝している様子が描かれます。 最近はあまり報道されなくなってしまいましたが、90年代初頭のドイツではトルコ人を中心とする外国人労働者へのhate crimeが頻発していました。加害者の多くはネオ・ナチとよばれる極右青年たちの組織で、低賃金でも働く外国人労働者が彼ら若者たちの職を奪っていると主張して外国人排斥を強く求めていたのです。
 第4巻で描かれているようなトルコ人街の焼き討ち事件は実際に発生していて、多くのトルコ人の子供たちが犠牲になりました。 137頁でトルコ人街の長老が日本びいきであることをにおわせ、Dr.テンマに信頼を寄せる場面があります。その際、太平洋で座礁したトルコ海軍を日本の乃木将軍が助けたことがあると言っていますが、これは史実と多少異なると思います。 トルコで乃木希典や東郷平八郎の名が知られているのは、日露戦争でロシアを破った英雄と考えられているからです。当時のトルコとロシアは敵対関係にあり、そのロシアを極東の日本が破ったということはトルコで驚きをもって迎えられたのです。 一方、太平洋で座礁したトルコ海軍を助けたというのは、明治時代の1890年に和歌山沖でトルコ海軍のエルトゥールル号が難破し、地元の日本人たちが献身的に救助や看護にあたったという事件のことを指していると思われます。 この事件に対する日本への感謝の念がトルコに根強く残っているのは事実で、1980年代のイラン・イラク戦争時には、イランに取り残された邦人を救出するため、トルコの航空会社が危険を顧みずにわざわざ飛行機を差し向けたというエピソードが有名です。 若い読者にはぜひこうした知識も持った上でこの物語を味わってもらいたいものです。

おすすめです 2004-11-03
医者であったドクター・テンマは、素晴らしいオペの技術を有しており、院長の娘と結婚を前提として付き合い、順風満帆な将来を保障されている立場であった。しかし、利潤を求める病院経営は人の命を平等として扱わず、それに対して疑問をもったテンマは、一大決心をして貧しい子供の命のオペを、資産家を無視して助け、その将来を棒に振った。
しかし、その少年は後に、大量殺人を繰り返す怪物の心を持っていたのだ・・・。
リアリティがあり、非常にクオリティの高い漫画。
連続ドラマや実写の映画にしても他と引けをとらない、完成度の高い作品です。
さらに、日本人の漫画家が描いたことを誇りに思ってしまうほど、非常にワールドワイドな作品。

ヨハンは二人いる。
この作品を読んでいると映画を観ているような気分になります。しかも映画なら二時間ぐらいに短縮されてしまうがこれはもちろん短縮されません。なんとなく手塚氏を思いだして、いいです。


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